防衛はなぜ起きる?
防衛機制の多くは、幼少期の未熟で弱い自我が、不安(現実不安・本能的不安・超自我不安)を処理するために用いられるものです。(その1を参照)
意識して防衛しているのか?
防衛機制は意識して行われるものではなく、無意識に、いわば反射的に行われる自我の機能です。
幼少期の防衛をいつまでも使うとどうなるのか?
したがって、これらの機制が幼少期以降も慢性的に常用されたり、過度に用いられたりすると、自我は柔軟性を欠き、硬化してきます。
つまり、人生早期にあまりに激しい不安に曝されたり、たえず不安が持続していると、自我はその防犯機能(=防衛機制)にしがみつき、偏った人格、歪んだ人格として固定化してくることになります。
そうなると、現実に対して直面する力は弱く、ますます防衛的な態度が強められます。
高次の防衛と原始的防衛
フロイトの理論 : 防衛はエディプス期(6~7歳)以降にしか生じない
➡高次の防衛(神経症的防衛)
メラニー・クラインらの対象関係論学派 : もっと早期に防衛機制が生じる
➡原始的防衛(精神病的防衛)
ここでの用語(エディプス期【男根期】とは)
この時期は肛門期の終わりである3~4歳のころに発して6~7歳に至る間を指します。
このころの幼児は性の区別に目覚めるようになります。
性の区別と言っても、男性器に興味の中心があり、女性器については「陰茎がない」といった程度の認識になるので、この時期を称して「男根期」と呼ぶわけです。
この時期に特徴的な経験として挙げられるのが、エディプスコンプレックスです。
性の区別ができてくると、男の子は母親に、女の子は父親に特に愛着を覚え、それは片親を独占したいという欲求にまで高まると精神分析では解されます。
この際、母親を独占したいという欲求と、それを阻む父親という構図が出来上がり、また父親に対して強い対抗心を抱くという、現実の状況に対するアンビバレントな心理状態が生じ、それを指してエディプスコンプレックスと称します。
このエディプスコンプレックスは多くの場合、自然解消の道をたどることが多いとされますが、うまくいかない場合は「去勢不安」などが出てくるとされ、古典的精神分析においてはエディプスコンプレックスが神経症の原因であると捉えられていました。
参考HP:公認心理士・臨床心理士勉強会
ここでの用語(対象関係論とは)
生後すぐの乳児(最早期の乳児)が、内的な世界に思い浮かべる母親の表象との関係性に注目したくラインを中心とした理論。
『防衛機制』参考HP:公認心理師・臨床心理士勉強会

