自身の経験から、アンソニー・ギデンス著作『親密性の変容』の一部分をまとめました。
この本は1995年の名著でアルコール依存症を対象に書かれていますが、その他の人間関係(親子関係など)にも応用して考えることが可能です。
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共依存症の女性は、気を配り、愛情こまやかに接しなければならないと思って生きているのだが、自分のしていることが、実は拒絶されるかもしれないと無意識のレベルで予感しています。
多くの男性の中から「救い出してあげたい」と思う人を選び、ぜひそうしたいと願っていたりもします。
アルコール依存症者は、中毒者が普段常に接している相手(配偶者など)の生活に有害な形で寄りかかっていきます。
この状況を解釈するために使われた言葉が『イネーブラー(後押しする人)』であり、(結果的に)依存症者の飲酒行動を支えている人たちと呼ばれます。この人たちは、依存症者と同程度、あるいはそれ以上に苦悩していることが明らかになっています。
その人たちは、愛する人の他にも母親、父親、職場の上司など何人もの相手の要求を中心にした生活を送っています。
共依存の人は、相手の欲求に一身を捧げていなければ自らの自信を持つことができない場合が多いです。
共依存の人は、そうしなければ充足していくことができない安心感を充たすためにその間柄を必要としています。
安心感を充たすためにこの関係を選び、安心とは言えない家庭上の役割(家事や子どもからの欲求に対する強迫的没頭)をこなし、倒れ込むような毎日を送っています。
当事者はそうした状況を自ら脱していくことは極めて困難であるといわれます。
その関係から離脱する手助けを心理療法家が担っています。そうして家族を失うことなく自分の人生を歩み始める女性は多く存在します。
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「しんどいんです」と人に聞いてもらうだけで変わっていくことがあります。
安心できる場所と相手をみつけて話をしてみてください。
ともに人生を歩んでくれる人(人生の伴奏者)がみつかると随分楽になります。


