ボールドウィン効果とニッチ構築の違い

そもそも似たようなものじゃないのかと考えて3時間経ちます

何の話?

「進化」や「遺伝」の話

ボールドウィン効果

アメリカの心理学者ボールドウィンが提唱した進化の理論。

動物行動学者 岡ノ谷一夫先生の説明


個体レベルの学習によって獲得されていた行動傾向が、自然淘汰により、生得的な行動傾向としてゲノムに組み込まれること。こういうのを『遺伝的同化』という。

個体レベルで学習していた傾向が、だんだん学習する傾向自体の進化によって、学習していたものが学習しなくてもできるようになること。(遺伝子に組み込まれること)

別の方の説明

獲得形質が[遺伝]する仕組みがなくても,最初は[学習]によって獲得されていた形質が,次第に遺伝的に獲得されること。

第 1 段階
学習によって生存上のメリットの高い形質を獲得した個体が次世代に多くの子孫を残して広まる.
第 2 段階
十分に多くの個体が生存上有利な形質を学習によって獲得した集団では,[学習]にかかるコストが[選択圧]として大きく働く.その結果,生存上有利な形質を生得的に獲得している個体が次世代に多くの子孫を残す ([遺伝的同化],[遺伝的順応]の一種).

ボールドウィン効果の例

ある種に新たな捕食者が現れ、その捕食者に個体が捕らえられにくくする振る舞い(行動)が存在するとする。

各個体がその振る舞いを素早く学習すれば、種としての利益につながるのは明らかである。

すると、時と共にその振る舞いを学習する能力が(遺伝的選択によって)向上していき、ある時点で本能のように見えるようになる。

ニッチ構築とは

ある特定の生物の種が、固有の環境をつくりだして、食餌の可能性を広げること。

岡ノ谷一夫先生の説明

・個体群が構築した環境が、それ自身の遺伝子構成を変えてゆくこと。

ニッチ構築の例

あるビーバーが柵のようなダムを作って魚を集めて食べるようになった。それができる者だけが生き残り、今となってはビーバーは柵を作る動物となった。

結局、違いは何?

ボールドウィン効果 : 最初は個体が学習していたが、その個体が多くの子孫を残す可能性が高いため、学習しなくても行動できる生物となっていくこと。(学習しなくても遺伝子に組み込まれること)

で、あっているのでしょうか。

ニッチ構築 : ある特定の生物の種(例 ビーバー)が構築した環境(ダム)が、それ自身の遺伝子構成を変えてゆくこと。

まとめ

違うカテゴリー同士を比較して悩んでいたんでしょうか。効果と構築だし。

〇 ボールドウィン効果は、

個体が学習 → 遺伝子を残す可能性大 → 学習しなくてもできる子が産まれる

(それは可能なんでしょうか…出来のいい子が産まれるまではわかるが、教えなくてもできるようになるのか)

足の速い子が産まれる、頭のいい子が産まれる

ということなのか、

敵から逃げるために早く走る方法を教えなくても、足の速い子が産まれ

闘うか逃げるかという頭脳戦に勝てるように、頭のいい子が産まれる

ということなのかな。

〇 ニッチ構築は

ダムを作ってたくさん魚を食べられたビーバーが多く子孫を残す → やがてビーバーの世界は柵が作れる者だけになる → 生まれたときから柵が作れるビーバーになる

他の例も見つけました

アリや蜘蛛の巣作り…

ダムに巣か

そもそもニッチは何?

ニッチ : 「隙間」「1つの種が利用する、あるまとまった範囲の環境要因のこと」

ニッチ = 環境

環境を構築 = ニッチ構築

なのか?

結局

どちらも生物進化として見られるもの(岡ノ谷一夫先生談)

ということで、そこまで深掘りして頭に入れなくてもいいということのような気もします。

アウトプット

ボールドウィン効果:学習により遺伝子に組み込まれること

ニッチ構築:環境により遺伝子に組み込まれること

たぶんこういうことだと思います。もしかしてすごく簡単なことを長時間がこねくり回していたのかもしれません。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回は『エピジェネティクス』をかみ砕いてみます。

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