『レ・ミゼラブル』とは?
フランスの歴史小説。
ヴィクトル・ユーゴーによって1862年に出版
1902年 日本にて『ああ無情』として連載
『レ・ミゼラブル(ああ無情)』はどんな話?
1本のパンを盗んだことをきっかけに19年間監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を描く作品。
当時のフランスはどんな感じ?
ナポレオン1世没落直後の1815年から、ルイ18世・シャルル10世の復古王政時代を経て、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間を描く。
あらすじ
ミリエル司教の司教館に、46歳の男(ジャンバルジャン)が訪れる。姉の子どもたちのために1本のパンを盗んだ罪で19年間服役していたため行く先々で冷遇されていたその男を司教は温かく迎え入れる。だがジャンヴァルジャンは銀食器を盗んで司教館をあとにする。捕らえた憲兵に対し司教は「私が与えた」と放免にし、銀の蝋台も差し出した。
3年後、ジャンバルジャンは、別の町で『マドレーヌ』と名乗り、黒いガラス玉の工場を作り成功し、市長にもなっていた。彼の工場で働いていた一人の女性(フォンテーヌ)は娘(コゼット)をある夫妻に預けていた。
そのうち父無し子がいることがばれて工場を解雇される(ヴァルジャンは関与していない)。夫妻は「養育費」として多額のお金をせびっていた。それが借金となりフォンテーヌに重くのしかかっていたのである。病に倒れた彼女の窮状を知ったヴァルジャンはコゼットを連れて戻ると約束する。
コゼットを迎えに行く途中で、自分と間違えられて逮捕された男がいることを知り、その男を救うことを優先した。自分の正体を明かし、フォンテーヌの病室で逮捕される。そのショックでフォンテーヌは死んでしまう。
ヴァルジャンは終身刑になるが脱獄し、8歳になるコゼットに会いに行く。夫妻から労働を強いられ、虐待を受けていたコゼット。ヴァルジャンは夫妻の要求する金銭を渡し、身元を引き請けた。コゼットはヴァルジャンを父として慕い、ヴァルジャンも娘として愛し続けた。そのうちコゼットは共和派の秘密結社に属する若者と恋におちる。運命は七月革命、六月暴動へと向かっていた。
この物語は、ひとりの徒刑囚が聖人として生涯を終える物語。流れているのは真実の愛だった。
作者のヴィクトル・ユーゴーはどんな人?
少年時代から文学者を志し、ロマン詩人の中心的存在となる。政治にも関心を持ち、ナポレオン3世のクーデターに反対して亡命生活を送る。その間に『レ・ミゼラブル』を完成させる。
1959~1965年 5フラン紙幣に肖像画が採用。
生い立ち
軍人の父と資産家の娘である母の元に生まれる。小柄で生まれひ弱であった。生後6週目に転居(産後一か月半なので産褥期が大変だったであろうと想像する)。その後も転々とする。両親は政治思想の違いにより確執があり夫婦不和だった。この確執は『レ・ミゼラブル』でコゼットの恋人の父と祖父との間に表現される。
生まれたときの状態や長きにわたる父親不在によりマザーコンプレックスが強かったという。
父は彼を軍人にするつもりだったが、本人は詩作に夢中であった。
成長してから
17歳でアカデミー・フランセーズ(詩のコンクール)で一位を取り、自ら詩の雑誌を発行。
1821年母他界。幼馴染と結婚。2年後長男(レオポール)誕生、3カ月後他界。翌年長女誕生、レオポルディーヌと名付ける。
1825年(23歳)レジオンドヌール勲章を受ける。父との仲が回復。
1826年 次男誕生
1828年 父他界、三男誕生
1830年 七月革命の混乱 次女誕生
私生活
1832年 豪邸に引っ越す 妻がサント・ブーヴ(同じロマン主義の詩人)と恋におちる。
1833年 2/19 女優の愛人になる。(この日はコゼットと恋人が結婚する日付)
1836年 ユーゴ―の妻を愛していたという次兄が精神病院で自殺。
賞は当選ばかりでなく、落選も多い。
1843年 長女19歳溺死。そのショックは大きく女性との関係が増える。
その恋の情熱や死別の悲しみが作品に込められているという。
まとめ
調べていた段階では、母と相手側の両親から大反対された幼馴染と結婚し、多くの子どもを授かったにもかかわらず女性関係が多く、どうして『レ・ミゼラブル』で真実の愛を描き評価を得たのだろうと思っていたのですが、
記事にまとめると死別、裏切り、喪失が多く、女性関係を増やすことでしか生き延びる手立てがなかったのかもしれません。
身体が弱く夫婦不和で父親不在。母と共にヨーロッパ各地を転々とすることの苦労。成長し父に会い、新しい関係を築くことは容易ではなかっただろうと想像します。
まとめないと『なんとなくわかった』で終わるところでした。すべてのことをアウトプットできればいいのですが。
間違いを怖れずにあげてしまえばいいのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。

