今日、娘が初めての美容室に行きました。自宅から遠く離れた場所にあるお店で、優しそうな店長を指名して行きました。理由は指名料が100円だったからです。
ところが終了時刻の21:30を過ぎても連絡がありません。心のなかに不穏な空気が立ち込めました。
浮かぶのは店長の優しい表情。
不安にさせる原因は店長なのか、娘なのか、他にあるのか
恐怖の原因
私は小学校4年のときに、顔見知りの男性(大学生)の車に乗ってしまったことがあります。
運転しながらその人は「空港に向かう」と言いました。
子ども心に「大変なことになった」と思ったことを記憶しています。
何も答えずにいると
「今日、女の人にフラれたんだ。だからもうここに居たくないんだよ。一緒に来てくれるよね」
と、言いました。
そのときに思いました。
(断らない方がいい。余計に傷つくし危ない目に遭うかも知れない。それに親は私が居なくなってもそこまで悲しまないだろう…)
私はとても良い子でした。けれどもどこまで頑張っても、乾いた心が潤うことはありませんでした。今思えば、良い子をやることにあまり意味はなかったのです。
私は「いいよ」
と答えました。
すると大学生は泣き出し「ありがとう」と言って、家の近くまで送り届けてくれました。
あの日のことは夢か何かだろうと思って生きてきました。ですが、あの日車の中で流れていた曲が、竹内まりあの『September』だったことを思い出したのです。
ヒットした時期を調べると、小4の秋でした。
夢でも気のせいでもなかったのです。
恐怖心はふとしたことで甦る
この記憶は、以前『別の恐怖』のときに思い出しました。
それをなかったことにせず言語化したことで、現在に確かな記憶として存在しています。
今回の『恐怖』はそのときのものが甦ったものでした。
なぜわかるかというと、胸の中でワナワナと震える感覚が同じだったからです。
あと現実を検討するに
娘はただ、指名料が100円の店長に予約を入れて髪を切りに行っただけで、店長が娘に危害を加える理由もタイミングもないからです。
『現在の出来事』に『過去の恐怖』が重なると
目の前の人に対して、怒りや悲しみを出してしまうか、我慢をすることで不調が身体に出てきます。
ここからできること
小4のときのこの記憶は、忘れたわけではありませんでした。ただ思い出すことがなかっただけです。
こういうものを『抑圧された記憶』といいます。
現在不快に思うことを語り続ける中で、そういう『なかったことにしている記憶』が甦ってきます。
記憶が埋まっていくことで、自分の中に確かな自信が戻り、「ただの弱い人」から「生き残った強い人」になるのです。
答えは全て自分の中にあります。
あとは安心できる場所と相手をみつけて、定期的に出していくことで楽になっていきます。
この記事を書いた人
公認心理師 東谷ひとみ
所属 PIAS麻布コレクティブ
カウンセリング
アダルトチルドレン、複雑性PTSD、ACEs(児童期の逆境体験)
平日 50分 3000円 18時以降 4000円
土日祝日 50分 3500円 18時以降 4500円
場所
麻布十番、新宿、東中野、吉祥寺
部屋代が別途かかります(1000〜2000円 曜日時間による)
スーパーバイザー
精神科医 斎藤学先生
定期的に指導を受けています。安心してご相談ください。
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