カール・ヤスパース
(独: Karl Theodor Jaspers、1883年2月23日 – 1969年2月26日)は、ドイツの哲学者、精神科医であり、実存主義哲学の代表的論者の一人である。現代思想(特に大陸哲学)、現代神学、精神医学に強い影響を与えた。『精神病理学総論』(1913年)、『哲学』(1932年)などの著書が有名。
ヤスパースは、その生涯の時期ともあい合わさって、3つの顔を持っている。精神病理学者として、哲学者(神学者)として、政治評論家としての活動である。
「精神病理学の対象は心であり、心とは意識のことである」
自我意識とは
自分の存在や精神活動を意識すること
自我障害とは
自我意識のいずれかの障害のこと
『4つの自我意識』
1.単一性の意識
自分が単一で自分の外に自分はなく、全体で1つの存在であるという意識。
→ 障害を受けた場合 『自己像幻視』、『ドッペルゲンガー』
2.同一性の意識
「自分のこれまでのことが自分自身である」という、時間的に連続性をなす同一の存在という意識
→ 障害を受けた場合 『解離性同一症』
3.能動性の意識
知覚、思考、行為などが自分のものであるという自己所属性と、自分がしている
という実行意識からなっていること。
→ 障害を受けた場合
『強迫観念』自分では不条理だと思えるはずの考えが浮かんでしまう
『離人症』 自分の意志で行っている確かな実感が薄れること
『させられ体験』 精神活動の主体性が失われ、他の何者かに支配されると感じること
4.限界性の意識
外界と他者に対する自我の意識のこと。他者・外界と自分が区別されること。
→ 障害を受けた場合 『思考伝播』 自分の考えが周囲に伝わると思うこと
『思考吹入』他者の考えが頭に吹き込まれると思うこと
まとめ
統合失調症発症の理解のために、この自我意識の障害が役立つとされている。
逆に、この4つの意識が正常範囲を超えないように俯瞰して見ておくことで精神病を予防できると思われる。
参考
・YouTube 精神科医 松崎朝樹先生 『自我』ヤスパースの4つの自我意識より
・Wikipedia カール・ヤスパース
・統合失調症ー概説とその音楽療法

