スサノオのお話は結局なに?
2022.12.18 RAカフェ(斎藤学医師の精神医学講座)内の雑談で、スサノオのお話がでました。何となくしかわかっていないので、この機会に頭に入れたいと思います。
和歌 『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を』
意味 雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居によい場所を見つけた。妻のために垣根を幾重にも造ろう。
スサノオが、妻との新居を見つけ、垣根を作ろうとする和歌です。その歌ができるまでのお話。
アマテラス大御神(おおみかみ)を姉に持ち、天界でも一目置かれたスサノオでしたが、その乱暴狼藉ぶりが目に余り、姉のアマテラスは頭に来るやら、周囲の神々に申し訳ないやらで、岩屋の戸を閉じて隠れてしまいます。いわゆる天の岩屋戸(あまのいわやど)の神隠れです。太陽神でもあるアマテラスが姿を消したので天界は暗くなり、神々が集まって相談し、策を練ります。岩屋戸の外でどんちゃん騒ぎをすることにしました。中には裸踊りをする女神まで出て大盛り上がりになると、アマテラスは「なにが起きているの」と思い、戸をそうっと開けてのぞき見をします。待ってましたとばかりに戸がこじ開けられ、アマテラスは引きずり出されます。これで明るさが戻ったと一同大喜びの大団円となったわけですが、騒動の発端をつくったスサノオは天界「高天原(たかまのはら)」から追放されました。恐らくアマテラスは性格が明るい高天原一番の姉ご肌だったのでしょう。若いにもかかわらず、周囲からは「姉さんがいてくれなきゃ、みんな困っちゃうよ」と頼りにされていたと思われます。
一方で堕神として地上界をさまよっていたスサノオは、八頭八尾のヤマタノ大蛇(おろち)に苦しめられている親娘に出会いました。スサノオは娘のクシナダ姫を許嫁にして、親子のために大蛇と戦うことを決意しました。「おれだって高天原の神のはしくれだ」と、自分を追い払った神々に自分の義行を見せつけてやろうと思ったのでしょう。クシナダ姫をクシに変化(へんげ)させて護符がわりに自分の髪に挿し、大蛇と血みどろの戦いを繰り広げ、見事勝利を収めたのです。すると不思議なことに、大蛇の体内から太刀が出てきました。見事な宝剣です。姉のアマテラスに迷惑をかけ通しだったことを気に病んでいたスサノオは、姉にそれを贈りました。自分の粗暴な行ないをかばい続けてくれていた姉へのせめてもの恩返しでした。後にこの剣は、草薙(くさなぎ)の剣と呼ばれ、天皇家の三種の神器の1つとなりました。
そして、晴れてクシナダ姫と結ばれたスサノオは新居を探して、出雲の地で「妻ごみ」(妻がこもる場所、つまり新婚家庭)にちょうどよい場所を見つけ、新居の造営にとりかかりました。好き放題をし過ぎて故郷では居場所がなくなってしまったスサノオが妻を娶り、初めて安息の地を見つけたのです。冒頭の歌は、その時のものです。その土地を見て、スサノオが「すがすがしい」と口にしたことから、その地は「すが」と命名され、今でも須賀という地名で残っています(島根県雲南市)。
神奈川県の『子ども教室 もんじゅ』 様から引用させていただきました。
こちら日本最古の和歌だそうです。作者はスサノオノミコト。
感想
暴れ者で居場所のなかったスサノオが、妻(クシナダ姫)のために、垣根を幾重も造ろうと思ったところに胸を打たれました。
今まで断片的にしか頭に入っていなかったことが、他の方のお知恵を借りてまとめられることに幸せを感じます。『こども教室 もんじゅ』様、ありがとうございました。

